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 気候、時事問題、読書、料理・・・生活の中で感じる、取りとめのない交信を公開。  読者のあなたと、共感しあえたら最高です!
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 今朝のこころの時代は岡崎北高→東大出身の弁護士で野球審判員をしていた清水さんでした。この人も一級品です。
 話が分かり易く面白い。
 素直さ、自然さが感じられるところが一級品たる所以ですね。
 人間的魅力故に、弁護士とか東大という匂いが全然しません。見習いたいですね。


 極端な例ですが、シンガポール人にとっては天気予報の必要性が分かりません。
 一年中同じような気候だからです。かれらにとってNHKの天気予報は不思議です。
 朝の道路情報は同じ車社会なので同じように放送されています。
 外国で暮してみて初めて分かることも沢山あります。
 同じところ、違うところをお互いに知り合うのは大事なことです。

 特殊な職業の人間のいい加減さも万国共通な感じがします。これはXXさんも経験されたことでしょう。
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 馬鹿な人間には優秀さと狡さの見分けがつかないということはXXX人事を見れば理解できる筈です。
 それとも愚民政策的発想か?

 ご紹介した話はほんの一部です。
 延べ2年間も暮していれば色々なことがあります。
 結婚するには男は大金が要ります。
 石油収入はフセインの周りに集まり、民衆は非常に貧しい生活です。

 結果として様々なことが社会の歪みとして出てきます。
 イラン・イラク戦争勃発時には国境の町アマラに滞在中でした。
 仕事中でも時折遠くで大砲の音がしたり、地雷が道に仕掛けられていたので、正式な宣戦布告は突発的には感じられなかったのです。

 国境線は北から南まで果てし無く続いているので、朝鮮半島のように、バリケードのようなものはなく、不明確な感じでした。
 油田は国境線まで数キロのところだったようです。

 土漠の宿舎の近くを地響を立てて戦車が通るようになった頃、日本への帰国命令が出ました。
 支配層が自分に与えられた能力を、自分の欲望のためにしか使えないということが、問題。

 なぜ、こんな心の貧しい人間に育ってしまったのかを追求していくと、幼い頃の心の傷とか、教育理念が浮かび上がってくるかも。
 たぶん親も、心の貧しい人間だったと想像します。
 勿論四季のあるイラクであるが、夏の暑さと砂嵐は初めての日本人にとって最大の脅威となる。
 夏とは4月から10月である。

 アマラはバグダッドから南へ500キロ離れたイラク第二の都市バスラの近くにある。
 イランとの国境の町である。

 国境ということが大きな意味を持つ。
 即ち、地下油田が国境を跨いでいる場合、一方が先に掘削油道を作ってしまうと、反対側からいくら掘削しても油が噴出しない。
 従って、両国共、国境を挟んで掘削競争ということになる。
 モスクワ市民の貧しい生活とは対照的に過去から受継がれた輝かしい芸術が随所に見られる。
 しかも、市民にとっては安い料金で。
 印象に残った2ヶ所について話してみたい。

 プーシキン美術館という名前を聞いたのは初めてモスクワに行った時のことだった。
 官僚的仕事のやり方が普通のロシアでは顧客との打合せ日程がなかなか決まらず、1週間単位で待たされることは日常茶飯事であった。
 そんな時、モスクワ駐在員から紹介してもらったのがプーシキン美術館だった。
 かつてはロシア貴族の 屋敷だったという建物も瀟洒で居心地のよいものだった。
 東京の美術展と違いゆったりと歩くことができ、好きな絵をじっくり観ることができる。
 マチス、ピカソ、ゴッホなどのヨーロッパ絵画が数多く展示され少なくとも半日或いは一日居たいような場所である。

 これで入場料が80円では申し訳ない気がする。
 ここももう一度行 きたい所である。

 食材が乏しいモスクワでは夜の楽しみは食べることではなく、見物ということになる。
 現地人の5倍以上の料金を払って観たバレエは有名なボリショイ劇場であった。
 おそらく帝政ロシア時代からの建物であろう、入口のクローク、ホールの雰囲気はゆったりした贅沢さを感じさせる。
 その中で最も華やかなものは客席の中 央天井に燦然と輝くシャンデリアである。
 残念ながら外国人に用意されたのはスチール製の椅子であったが。

 生演奏で始まるバレエは初めて観るものであったが、その華やかさは素人でも十分引き込まれるものを持っていた。
 確か、地中海の戦記物であったろうか。
 良いものを観た満足感で劇場を後にすると、外はマイナス20度の真冬の風である。
 ドクトル・ジバゴを思い出させるロシアの夜がそこにあった。

 この国にも素晴らしい遺産がある。

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